坂道を上る足
シェアハウスに帰るまで、結構な坂道を上ります。
なぜか、その道を上っている間に、しょっちゅう
「ああ、私、ひとりでよかったな」と思います。
私、昔、男性と住んでいたことがありましたが
今、その人と一緒じゃなくて
1人になって、本当に楽だな、と、つくづく感じるんです。
一緒にいたときは、辛かったなぁ。
むちゃぶりばかりされて、その無茶ぶりが、いかにも私がして当然というか、逆にしなかったら私が罪悪感を感じるように話を仕向けられていたし
親身になって話を聞いてもらえているように見せかけて、実はとんでもなく追い詰められていたし
心を許して何かを話してしまったら、それを逆手に取られて、利用したり責めたりする材料にされてしまった。
今、私、自分の自由にできて、幸せ。
自分の選んだところに、自分でいるから、幸せ。
もし今でも一緒にいたら、
まったく自分で選んだところではないところで、
友達もできず 仕事もできない 何もすることがないところで
かごの中の鳥のような生活を続けなければいけなかっただろうなぁ。
坂道を
一歩、一歩、かみしめて上っていると
ああ、私、自分の足で歩いている と感じて
しょっちゅう、坂道を上るたび、シェアハウスに帰るたび、
そんなことを思い出します。