借り暮らしのアラフィフティ- 海外シェアハウス暮らし ‐

天涯孤独のアラフィフおひとりさま。家も金も男も定職もないから断捨離しまくり人生リセット、日本での生活も捨てて身軽で自由にシェアハウス暮らし。ミニマルライフ&ライフハックについて書いていきます!

車いすでも凛と

ボランティアで忙しくて、ブログを一日さぼってしまいました…

 

 

ところで、私の今のボランティア先は、身障者になった人が多いです。

 

さぞかし精神的にダメージがあるのではないか、と思っていました。

ない方がおかしいです。

 

しかし、今のところ、あまり泣いていたり、悲しんでいたりする人は見ない。

 

 

先日は1人の女性の部屋を訪れました。

世間話をしていて、彼女はいきなり、凛として

「人生でこういうことはあるものなの。手足を失ってしまうような、思いがけないことは、人生のうちで起こりえるものなのよ」

と、しっかり私の目を見て、私に説明するように言いました。

 

まるで、どこかのお寺の住職さんが、お説教の中で伝えるように。

それを、そのまま、自分を説得するために、私に折り返したような、そんなトーンで。

 

 

私は、それを聞いて、胸が詰まってしまって。

 

その女性は、私の母が亡くなったのと同じ年でした。

その女性はおそらく、今の年齢から、10年は生きるとして

 

私の母は、10年。生きたかったと思う。

不便な思いをしても、寂しい思いをしても、

痛くて苦しい思いではないのなら、

10年で、孫の成長を見ることができて、もしかしたら結婚するのも見ることができたかもしれない。

 

うちの母は、孫の中学校の制服も見ることができなかった。

 

 

そんなことを伝えたいようにも思ったけど、余計なおせっかいのようにも思えて

そして、凛としているその女性を、経験の浅い私が無駄に不必要なことを話して刺激したくもなく

そうですね、と、

ただ彼女の発言を尊重して、うなずいて、その場は離れました。

 

でもその後、彼女が車いすに移動することや、排泄するのを手助けしていると

なんだか彼女の尊厳を邪魔してしまっているようで、少々こわばってしまいます。

 

ずっと尊厳を持っている患者さん。受け入れて、凛としている患者さん。

言葉で説明する能力が低くて非常にもどかしくて、こんな稚拙な言葉でしか言えないのが情けないけど、

彼女たちから、ボランティアをして、本当に、いろいろ学ばせてもらっています。