20年前の花瓶②
前回までのお話 好きな先生にメールをしてみたら…
先生からは、すぐに返事が返ってきました。
予想外にえらく長いメールでした(゚∀゚)
喋るの好きなのか(゚∀゚)
この話をしたくてたまらなかったのか(゚∀゚)どちらだろう きっとどちらもだろう(゚∀゚)
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事故に遭ったのは、まだ20代の人でした。
会社の人は、それはそれはよくしてくれたそうです。
一度「着替えが必要なので、用意してくれますか」と頼むと、
ものすごい、クリスチャンディオールのスーツ3着とネクタイ、そして革靴が用意されたそうです(゚∀゚)
そそそそそそういう着替えではない、というと、会社の人は自分の間違いに大爆笑して、
ものすごいいいブランドのトレーナーとかジャージを改めて用意し、
事故に遭った20代の人は、先生が今まで見た中で一番いい服を着た人になったそうです。
そして、その人が日本に帰る時、非常にいい花瓶を2つ、置いていったそうです。
そのうちの一つが、今、先生の家にあるそうです。
20年前の花瓶。
先生は、その花瓶を見るたびに、その日本人のことを思い出していたのでしょう。
花瓶なんて、捨てなければ、割れなければ、結構持つものです。
20年なんてあっという間だったでしょう。
そしてこれから先の20年も、そしてきっと先生が亡くなるまで、その花瓶は先生とあるのでしょう。
そして、先生の子や孫の世代になっても、花瓶はあるかもしれません。
あまりにもよくしていた、その日本人のおかげで、
花瓶を贈ってくれたおかげで
その先生はいつまでもその日本人の人のことを覚えていて
私はこんな思い出を先生と共有できて
その日本人の人と、花瓶に、なんだか感謝を送りたい。
その人は、今は40代で、今の私より若いだろうけど
今はどうしているだろう。
先生は、今もあなたのことを心配しているよと、心で念を飛ばします。